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UNISDISK - Apple II シリーズ用 DISK II / スマートポート・エミュレータ -
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UNISDISK ユニット | DB19 ケーブル | 20 pin ケーブル |
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NEW
UNISDISK で、東芝の WiFi 内蔵 SD カード FlashAir を使えるようになりました。ディスク・イメージのアップロード、マウントなどが WiFi 経由で PC から出来ます。詳細はこちら。
UNISDISK ユーザの皆様
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はじめに
UNISDISK は、Apple II 用 DISK II / スマートポート・ドライブのエミュレータです。
- DISK II モードでは、2台の DISK II ドライブをエミュレートします。
- スマートポート・モードでは、4台の汎用リムーバブル・スマートポート・ドライブをエミュレートします。
どの Apple II にも使えます。DISK II インターフェース・カードを装着した Apple II / II Plus / IIe では、 DISK II モードのみ使えます。Apple IIc Plus / GS では、両方のモードが使えます。Apple IIcでは、DISK II モードのドライブ2としてのみ使えます。内部のドライブポートにも接続し、ドライブ1として使用するためのケーブルもございます。IIc でのスマートポート・モードでの動作は確認しておりませんが、お客様からの動作報告はございました。
Usage
- SD カードを FAT16 (Windows では FAT と表記) または FAT32 でフォーマットして下さい。 アロケーションサイズに関しては、大きくしたほうが動作が速くなりますが、メディアの使用効率は悪くなります。現代の SD カードは十分に容量がありますので、大きくされることをお勧めします。
- UNISDISK を Apple IIc / GS、または Apple II / II Plus / IIe に装着したディスク・インターフェース・カードに、ケーブルで接続します。20 ピン・コネクタのディスク・インターフェース・カードの場合、20 ピン・ケーブルを使用して下さい。線が少ないほうのコネクタがドライブ2です。
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コネクタの差し込みがずれない様に注意して下さい。
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DB19ケーブルの両方のスイッチを右にスライドさせておいて下さい。これらのスイッチは、UNISDISK を Apple IIc(ノーマル)内部のドライブポートへも接続する場合に使用します。
DISK II モード
- .DSK/.DO イメージ (143360 bytes) を SD カードに記録します。ファイル名は8文字以下にした方が良いでしょう。ひとつのディレクトリ内の .DSK/.DO イメージの総数は 180 以下にして下さい。ディレクトリ(フォルダ)を作り、その中にイメージを入れることもできます。トータルのネストレベル(深さ)は、ルートディレクトリを含めて5以下にして下さい。
- UNISDISK の down ボタンを押しながら Apple II を立ち上げて下さい。 DISK II モードで起動します。
- .DSK/.DO イメージを、後述の方法で選択して下さい。
- .NIC ファイルが生成され、.DSK/.DO イメージは .NIC ファイルに変換されます。そして UI モードを抜けます。 NIC ファイルとは、UNISDISK が DISK II の処理をする際に実際に用いるイメージファイルです。一度 .DSK ファイルから .NIC ファイルが生成されれば、再び生成する必要はありません。
- Apple II GS、IIc、IIc Plus をお使いの場合、電源を OFF にし、10秒待ってから再び電源を ON にして下さい。
ここにある nic2dsk というツールで、マニュアルで .DSK ファイルを .NIC ファイルに変換することもできます。
イメージに書き込みを行って、そのイメージを PC 上の Apple II エミュレータで使用したい場合は、NIC ファイルを DSK/PO ファイルに書き戻す必要があります。"enter" を押しながら "func" を押すと、書き戻しが行われます。
スマートポート・モード
- .PO イメージ (3.5 インチ・フロッピー・イメージの場合 819200 バイト) を SD カードに記録します。ファイル名は8文字以下にした方が良いでしょう。ひとつのディレクトリ内の .PO イメージの総数は 180 以下にして下さい。ディレクトリ(フォルダ)を作り、その中にイメージを入れることもできます。トータルのネストレベル(深さ)は、ルートディレクトリを含めて5以下にして下さい。
- up ボタンを押しながら Apple II GS を立ち上げて下さい。up ボタンとenter ボタンを押しながら Apple IIc/Plus を立ち上げて下さい。スマートポート・モードで起動します。
- .PO イメージを、後述の方法で選択して下さい。64バイトのヘッダーを持つ .2MG イメージも使えますが、アクセス・スピードは遅くなります。
- 電源を OFF にし、10秒待ってから再び電源を ON にして下さい。
CiderPressで作ったより大きなイメージも使えます。32MB のイメージのマウントに成功しました。
Apple IIc/Plusでは、動作中にアンマウントはできません。Apple II DeskTopの動作中は、イジェクト、イメージの選択はできません。リブートする必要があります。
イメージを選択する
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.DSK/.DO イメージ (DISK II モード)、または .PO/.2MG イメージ (スマートポート・モード) を選択するために、"func" ボタンを押し UI モードに入ります。
- LCDに、ファイル名が点滅して表示されます。"down" ボタンを短く押すと、次の候補が表示され、"up" ボタンを短く押すと、前のファイル名に戻ります。"enter" ボタンでイメージを決定します。それぞれのドライブに選択したファイルが、次の電源 ON 時にも自動的に選択されるように、UNISDISK.INI というファイルにファイル名が記録されます。
以前のファームウェアでは、スマートポート・モードでは電源 ON 時にはドライブ1しかマウントされませんでしたが、現在のファームウェアは全てのドライブをマウントします。SDカードのアロケーションサイズを大きくして、高速にマウントできるようにしてください。
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UNMOUNT を選択すると、そのドライブをアンマウントします。
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ディレクトリ(フォルダ)を選択すると、そのディレクトリに入っていくことができ、そのディレクトリにあるイメージを選択することができます。".." を選択すると、親ディレクトリに戻ります。
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ドライブ 2 (DISK II モード)、ドライブ 2-4 (スマートポート・モード)のイメージを選択するときは、"up" ボタンを長押しするとドライブ番号が1増え、"down" ボタンを長押しすると、ドライブ番号が1減ります。
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イメージを選択することなく UI モードを抜けたい場合は、もう一度 "func" ボタンを押してください。
注意事項
- LCD は薄いガラスで出来ており、割れやすいです。できるだけ触らないようにして下さい。
- 20ピン・コネクタを抜くときは、マイナスドライバを使ってください。決して線を引っ張らないで下さい。コネクタを抜くときは、Apple IIの電源を切って下さい。
- リード、ライト中は SD カードを抜かないで下さい。
- 異なるドライブ間で同じイメージを選択しないで下さい。
ファームウェア
version 2014.12.19
version 2015.02.18
version 2015.04.20
version 2015.04.30
ライセンスは GPL version 3。
ファームウェアをアップデートする方法は、下のブートローダーの項をご覧下さい。
このファームウェア・アーカイブには、SDISK II 用の、SmartPort 機能が付いたもう一つのファームェアのソースも含まれています。
スマートポートの部分は、Robert Justice 氏のプロジェクトをベースにしました。
ブートローダー
UNISDISK は、マイクロコントローラーのフラッシュ ROM のブートローダー・エリアにブートローダー・プログラムを持っています。SDカードから、ライターなしでファームウェアを書き込むことができます。ファームウェアを改良したり、自分でファームウェアを作ることも可能です。
ファームウェアを書き込むには、以下をご覧下さい。
- UNISDISK.HEX というファームウェアを SD カードのルート・ディレクトリに置く
- "func" ボタンを押しながら Apple II の電源を ON にする。
Hex ファイルは Atmel Studio で生成して下さい。アドレスは連続していなければなりません。
ピン接続
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DIK35 と HDSEL は、将来のプロジェクトのためのものです。
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DB19ケーブルには、ロジックレベル調整用の抵抗が実装されています。20ピンケーブルとSDISK II用のDB19アダプタでの接続は避けてください。
Apple IIc(ノーマル)の内部ドライブポートに接続する
まず、Apple IIcのカバーを開ける必要があります。このページを参考にして下さい。
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これが IIc Internal ケーブル(上:旧バージョン、下:ニューバージョン)です。
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内部フロッピーポートからフロッピーコネクタを抜き、
そのコネクタを IIc Internal ケーブルと繋ぎます。
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IIc Internal ケーブルを、内部フロッピーポートに差し込みます。
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2ピンのコネクタを、カバーの穴に通し、
カバーを閉じます。
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DB19ケーブルを外部フロッピーポートに差し込みます。
黄色(又は赤)の線が上になるようにして、
IIc Internal ケーブルをDB19ケーブルに繋ぎます。
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DB19ケーブルとUNISDISKを繋ぎます。
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DB19 ケーブルの左のスイッチを左にスライドして下さい。
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右のスイッチを左にスライドすると内部ドライブが、右にスライドすると UNISDISK のドライブ2が、Apple IIc のドライブ1として選択されます。
何かおかしい場合
- ファームウェアを書き換えてみてください。いつでも書き換えられるようにUNISDISK.hexファイルをルートディレクトリに置いておくと良いでしょう。
- DB19 ケーブル・アダプタのピンを細かい紙やすりなどで磨く。製作時のレジンがピンに付着していることがあります。
将来の予定
Apple 3.5 エミュレータに興味があるかも。
謝辞
世界中の Apple II コミュニティの皆様に感謝いたします。