SDISK II は、Apple II 用 DISK II エミュレータです。5インチ・フロッピーの代わりに SD カード上のイメージを用いることが出来ます。
Apple II の DISK II INTERFACE CARD に本機を接続すると、 SDカードに記録された DOS 3.3 イメージ(NIC ファイル)へ Apple II が読み書き出来ます。 NIC ファイルとは、DSK ファイル(DOS 3.3 フォーマット 143,360 バイト)と相互変換が可能な独自フォーマットです。
本機は、SD カードのルートディレクトリにある NIC ファイルの中で、 更新時間(タイムスタンプ)が最も遅いものを選択し、マウントします。 ルートディレクトリに NIC ファイルが一つもない場合、 更新時間(タイムスタンプ)が最も遅い DSK ファイルから NIC ファイルが自動生成されます。 (自動生成中はLEDが点滅します。)
DSK ファイルと NIC ファイルの相互変換は、PC 上で行います。 dsk2nic は、DSK ファイルから NIC ファイルへの変換を、 nic2dsk は、NIC ファイルから DSK ファイルへの変換を行うソフトウェアです。
Windows (ソースとバイナリ, XP で確認)
Mac OS (ソースとバイナリ, 9, 10.2, 10.3 で確認)
DSK ファイルを dsk2nic のアイコンにドラッグすると、NIC ファイルができます。 NIC ファイルを nic2dsk アイコンにドラッグすると、DSK ファイルができます。
Java 版を作りました。DSK_NIC.jar をダブルクリックで起動し、変換したい DSK ファイルまたは NIC ファイルをドロップして下さい。
SanDisk 2G のカード使用時の、DISK II から 本機への COPYA と、本機から DISK II への COPYA との時間の比較を示します。
DISK II から本機 | 本機から DISK II | |
SDISK II V2 | 58秒 | 58秒 |
旧SDISK II | 2分51秒 | 58秒 |
この結果に初期化の時間は含みません。
本機では、ディスクのフォーマット(BASIC の INIT、RWTS のコマンド4)に完全には対応していません。 実際に NIC イメージをフォーマットせず、コマンド4をやりすごすだけです。SD カードによっては、フォーマットするとエラーが出たり、非常に時間がかかる場合があります。フォーマットは PC 上のエミュレータ等で行い、その DSK ファイルを使用する事をお薦めします。COPYA は INIT の部分を消し(250行)、初期化をしないようにすることをお薦めします。
従来は SD カードのライトプロテクトスイッチは無視されましたが、V2 では機能します。 また従来と同様に NIC ファイルが読み取り専用の場合もライトプロテクト扱いとなります。
読み書き、初期化は、RWTS での動作のみを確認しています。
SDカードは、ラベル面を上にして差し込んで下さい。旧 SDISK II と、表裏が逆になりました。
事故によるデータ損失を防ぐため、本機専用の SD カードを用意してください。大切な DSK ファイル、NIC ファイルは必ずバックアップを取って下さい。
マウントできない場合は、何度か抜き差ししてみて下さい。刺し直して LED が一瞬、点灯して消えればマウントされています。
フォーマットは必ず FAT16 にして下さい。例えば Windows XP でフォーマットする際には "FAT" を指定します。
Mac OS 10.3 で、FAT16 にフォーマットする方法がここにありました。十分に注意して行って下さい。
Apple II へのデータ入出力のタイミングは、DISK II 実機と同じではありません。
本機は 32MB 以上、2GB 以下の SD カードに対応するように設計されておりますが、テストした SD カードの種類が限られているため、使用出来ない SD カードもあるかと思われます。また、小さな容量の SD カードでは遅くなる傾向があります。本機で動作を確認した SD カード一枚が付属します。
Apple II 本体、DISK II INTERFACE CARD、テレビ、DOS は製品に含まれません。
こちらをご覧下さい。
こちらをご覧下さい。
ファームウェアのソースコード、回路図はここにあります。
プリント基板のガーバーファイルはここにあります。
実は、SmartPort も使えるもう一つのファームウェアが、UNISDISK のファームウェアのアーカイブに含まれています。
私個人による手作りです。不良等の場合は誠実に対応させて頂きますが、万が一、ご使用で損害が生じた場合、西田ラヂオでは製品以外について保証はできません。どうか、ご理解のほどお願い致します。
旧作の SDカードリーダ、SDISK II をお求め頂いた皆様に感謝します。
Web 上で様々な技術情報を公開されている皆様に感謝します。
過去に Apple II について書かれた様々な著書の著者の皆様に感謝します。
30 年以上の時を経て、Apple II という芸術作品を通し、私達に様々な先駆的アイデアをお示し下さった Woz 先生に、心より感謝いたします。