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フラッシュメモリ EN29F002T ライタ

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はじめに

フラッシュメモリ EN29F002T は NOR 型で 70ns と高速なので、配線さえすれば、各種レトロ PC で用いられている ROM に置き換えが出来ます。価格も安いので(秋月電子通商で 2 個 250 円)、色々と楽しめそうです。

そこで、専用のライタを作ってみました。出来るだけシンプルで安くするために、マイコン ATTINY2313 を3個使用し、SDカードからデータを転送する方式としました。

フラッシュメモリ EN29F002T、電源は別途、ご用意下さい。

使い方

付属の SD カードは、既に FAT16 でフォーマットされています。 付属以外の SD カードを使用する場合は、まず FAT16 (Windows の場合、FAT、標準のアロケーションサイズ) でフォーマットしてください。

SD カードのルートディレクトリに、拡張子を ROM とした書き込みデータを置いてください。長さは、きっちり 256K バイト (262144 バイト) としてください。拡張子が ROM のファイルは、一つだけにしてください。

本機の電源スイッチが OFF (下側) になっていることを確認し、7-10V 程度、0.5A 以上の電源を繋いでください。
電源コネクタは、外形が 5.5mm、センターが 2.1mm の一般的なコネクタで、センターがプラスとなります。

EN29F002T を、本機のソケットに差し込みます。セクタ・プロテクトしたものへは書き込み出来ません。

SD カードを本機に差込み、電源スイッチを ON (上側) にし、 書き込みボタン (左側) を押すと、消去、書き込みがスタートします。
書き込み中は、絶対にスイッチを切らないで下さい。
赤の LED がつかない場合は、SD カードの相性などの問題があります。

1分40秒ほどで、書き込みが終了します。赤の LED が消えれば、書き込み終了です。結構な時間ですので、じっと待ってください^^

赤の LED が消えない場合、何らかの問題があると思われます。(EN29F002Tが故障した可能性が高いです。割と壊れやすいです。。)

検証ボタン(右側)を押すと、緑の LED が点灯し、検証を開始します。終了後、LED が消えれば OK です。黄色の LED が点灯した場合は、エラーがあります。

終了後は、必ず電源スイッチを OFF にしてから、SDカードを外し、EN29F002T を取り出してください。

SD カード、EN29F002T の取り付け、取り外しは、電源スイッチを OFF の状態で行ってください。

テストした SD カード

32M 〜 2G の SD カードを想定していますが、相性の問題がある可能性があります。出来る限り、付属の SD カードをご使用下さい。
以下の SD カードでテストを行いました。

TOSHIBA 2G, Kingston 2G, KINGMAX 1G (micro SD)
PANASONIC 32M, TOSHIBA 64M (miniSD)
BUFFALO 32M (SD)

以下のカードは使用できませんでした。

M-Style 2G (micro SD)

ファームウェア

v2.0 ハード用
旧ハード用
ライセンスは GNU GPL version 3 です。

雑談

個人で少量を書き込むことを前提としてシンプル化したため、書き込み速度が犠牲になっていますが、 ともかく書き込みができることで、色々楽しめそうです。
Apple II では、メイン ROM だけでなく、 Disk インターフェースの ROM にも置き換えが出来るでしょう。

免責事項

私個人による手作りです。
不良等の場合は誠実に対応させて頂きますが、
万が一、ご使用で損害が生じた場合、西田ラヂオでは製品以外について保証はできません。
どうか、ご理解のほどお願い致します。
本機で書き込んだメモリを、自動車、機械など、 事故を引き起こす可能性のあるものに絶対に使用しないで下さい