初代 PC-6001 は、テレビに繋げるパソコンとして登場しました。専用ディスプレイが必要ないため安価であり、多くの子供たちにコンピュータの楽しみを教えてくれました。 しかし、専用ディスプレイを接続した他機種に比べ画面が鮮明ではなく、バカにされる事もしばしばありました。そこで PC-6001 mkII は、専用ディスプレイとともに登場しました。テレビにも繋げましたが、専用ディスプレイの鮮明な15色には、ため息が出たものです。
時は変わって21世紀、未だに PC-6001 で遊んでいる人たちがいることに驚きではありますが、本体に比べて専用ディスプレイの普及率は高くありません。動作品の現存数が少ないということに加え、大きいために置き場所に困ると言う理由もありそうです。そのため、mkII や 6601 にも関わらず、相変わらずテレビに繋いで楽しんでいる方も多いでしょう。
西田ラヂオは、USB で現代の PC に繋いで、PC のディスプレイに PC-6001 mkII 実機の画面を表示する研究をして参りましたが、ようやく発売できる段階になりました。PC-6001 mkII / 6601 の RGB 出力に接続して、映像信号をエンコーディングし、USB を介して PC に送るものです。手軽に実機で遊ぶことが出来ますし、実機での動作確認等にも重宝します。
名称 | PC-6001 mkII / 6601 用 USB CRT エミュレータ |
対応 PC-6001 | PC-6001 mkII / 6601 (SR は未対応) |
対応 PC | USB 1.1 あるいは 2.0 を装備した DOS/V 機 または Macinthsh (Power PC) |
対応 OS | Windows 98 / XP / Vista、Mac OS 10.3 以降 |
性能 | 最高 20 フレーム/秒 |
方式 | フレーム間差分を7 ビットでランレングス符号化、32 フレームごとに I ピクチャ送信 |
主要部品 | CPLD XC9572XL、USB コントローラ FT245R、1M ビット SRAM、74HC4040 x 2 |
価格 | 部品の仕入れ価格により変動 |
送料 | 140 円 |
フレームレートは、映像の性質、PC のパフォーマンスに依存します。十分なパフォーマンスの PC では、平均的な映像で 15 ? 20 フレーム毎秒程度です。
CPLD の書き換えを USB で出来るようになりました。今後のアップデートにユーザ様側で対応できるようにするためです。 CPLD スイッチは通常左側にしておいて下さい (右にすると CPLD の内容が壊れます。その場合もアップデートで対応出来ますのでお問い合わせ下さい。)
Yahoo オークションでの販売に切り替えました。
こちらをチェックして下さい。
サイズは 9cm x 6cm x 2.5cm | USB コントローラは裏に付いています |
RGB 出力に接続します。 | 憧れの鮮明15色グラフィック! |
気になるフレームレートは、必要にして十分。 | スクリーン4カラーモードもあります。 |
動きの大きいゼビウスは 15 FPS 程度 でした。 |
P6 と USB CRT エミュレータとを接続した USB ケーブルを WindowsPC に接続するとドライバのインストール画面が表示されますので、 FTDI 社のホームページからダウンロードした D2XX ダイレクトドライバをダウンロードし、解凍したドライバファイルを指定して下さい。 Windows XP の場合は、2.04.06、Windows 98 の場合は、3.01.04で動作確認しています。 もし、ドライバのインストール画面が表示されない場合は接続に問題があると思われるので、接続を見直して下さい。
Mac OS X の場合は、最新の 0.1.6 では動作しないようなので、0.1.0をインストールして下さい。
Windows 用、Mac 用それぞれのソフトウェアをダウンロード、解凍します。PC-6001 mkII または 6601 と本機を繋ぎ、本機と PC を USB ケーブルで繋いで、実機の電源を入れてから P6USBCRT.exe (Mac の場合は P6USBCRT) をダブルクリックで起動するだけです。USB ケーブルは、良質なものをお勧めします。
Mode -> Wide メニューでウインドウを2倍にしたり、Mode -> Screen 4 メニューでスクリーン4カラーにしたりできます。
PC のパフォーマンスによっては、USB Buffer Size を調整した方が良いことがあります (Windows のみ)。
上手く動作しない場合、USB ケーブルを一度抜いて刺す、本機のリセットボタンを押す、をお試し下さい。
ソースコードを公開しますので、我こそという方は是非、他 OS 対応にトライしてみて下さい。
Windows VC++ express 2005 プロジェクト (Win32)
Mac Xcode 1.0 プロジェクト (Carbon)
SR には対応しておりません。SR の RGB 出力のクロックは 3.58 MHz であり、mkII / 6601 の 14 MHzではないためです。クロックを4倍にすれば動くと思われますが、今後の課題と致します。ただし CPLD の処理能力と SRAM の容量の関係で、320 x 200 以上の解像度は出来ません。 2>
私個人(アマチュア)による手作りです。
不良等の場合は誠実に対応させて頂きますが、
万が一、ご使用で損害が生じた場合、西田ラヂオでは製品以外について保証はできません。
どうか、ご理解のほどお願い致します。