名古屋のボントンラジオで、パチンコ台用の液晶ディスプレイが売られていました。CASIO の CMV54NT04-AS9 というモデルで、RGB 入力が可能との事です。そこで、これに P6 をつなげるかどうか、実験してみました。
PC-6001 mkII の RGB 出力はデジタルですが、独自の拡張により 15 色表示が出来るようになっています。15 色表示するには、PC-60m43 等の専用ディスプレイが必要です。アナログ RGB ディスプレイで 15 色を表示するには、P6 の RGB 出力をアナログ RGB に変換する必要があります。このような機能を実現する回路をゆみたろ さんが発表されています。今回製作した物も同等の機能ですが、回路は少し異なります。また同機能のコンバータが市販されているようです。
回路は簡単で、R,G,B の各信号が "中間値" になる条件を論理回路で組み、トライステート・バッファで "中間値" を作ります。ハイ・インピーダンス時に "中間値" が出力されるようにします。
RGB 出力には、垂直同期信号、水平同期信号が分かれている物と、複合同期信号として合成されている物の2種類あります。P6 mkII の出力は、垂直、水平に分かれています。今回使用した液晶ディスプレイは、複合同期信号が必要だったので、垂直、水平同期信号を合成しています。単純に、二つの信号の XNOR (排他的論理和の否定)をとっているだけです。
AppleWorks で(笑)プリントパターンを作りました(パターンの PDF ファイル)。ジャンパー線の配線図を上に示します。
P6 mkII の RGB 出力の他に、コンポジット出力もつなげるように、秋月電子通商の "ビデオ信号→アナログRGBコンバータ・ユニット" も組み込んでみました。ただし、このユニットと元祖 P6、MSX の相性が余り良くないようです。P6 mkII のビデオ出力、APPLE II、TV との相性はまずまず良いようです。
カラーテスト光景。15 色表示されています。
ドアドアの絵。奇麗に表示されています。P6 だけでなく、他のデジタル RGB 出力のパソコンもつなげるはずです。コンパクトなので重宝しそうです。