APPLE II 用 SDカード・リーダ

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動作例 (QuickTime)

初めに

私がパソコンに興味を持った 80 年代の始め頃、日本のパソコン雑誌でも APPLE II がよく取り上げられ、 優れたゲームが沢山紹介されました。もちろん、当時の日本では APPLE II は高嶺の花。 フルセットで 100 万もする APPLE II を手に入れることが出来たのは、限られたお金持ちだけでした。 パソコンショップでも APPLE II がよく展示してあって、 その滲みのある独特の画面にため息が出たものです。

21世紀に入って10年を経た現在でも、APPLE II は人気のあるレトロ PC であり、 手に入れるのはそれほど難しいことではありません。 私は幸運なことに、かなり安価に APPLE II J-plus と DISK II 2台のジャンクを手に入れることが出来ました。 DISK II の一台は故障していましたが、修理は難しくありませんでした。

DISK II はスティーブ・ウォズニアックの最高傑作とも言われていて、私も興味を持っていました。 Jim Sather の Understanding the Apple II という本で DISK II の勉強をするうちに、 SD カード・アダプタを作る目処が立ったため、製品化を目指し努力することにしました。

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技術的なこと

使い方

APPLE II の DISK II INTERFACE CARD に本機を接続すると、 SDカードに記録された DOS 3.3 DSK イメージ(NIC ファイル)を APPLE II が読むことが出来ます。
FAT16 でフォーマットされた SDカードのルートディレクトリにある NIC ファイルを、 APPLE II がフロッピーディスクのデータとして読みます。
NIC ファイルは、エミュレータ等で使用される NIB ファイルの1セクタの区切りを 416 バイトから 512 バイトに変更した 独自フォーマットで、DOS 3.3 の DSK ファイル (143,360 バイト) から簡単に変換できます。
最初に見つかった NIC ファイルをロードするので、SD カードに入れる NIC ファイルは一つだけにして下さい。

DSK ファイルから NIC ファイルへの変換ツール make_nic は以下からダウンロードできます。

make_nic Windows版 ( Windows 98 / Windows XP で確認 )
make_nic Macintosh版 ( PPC Carbon 版, Mac OS 9.2 / Mac OS 10.3 で確認 )

make_nic のアイコンに DSK ファイルをドラッグ&ドロップすると、IMAGE.NIC という NIC ファイルが生成されます。 SD カードに make_nic と複数の DSK ファイルを入れておき、make_nic をファイルセレクタの様に使うと便利です。

APPLE II の電源が入った状態で、SD カードの抜き差しが出来ます。

ご注意

読めない場合は、一度抜いて、刺し直してみて下さい。

フォーマットは必ず FAT16 にして下さい。例えば Windows XP でフォーマットする際には "FAT" を指定します。
Mac OS 10.3 で、FAT16 にフォーマットする方法がここにありました。十分に注意して行って下さい。

本機では、書き込みは出来ません。常にライトプロテクト状態になります。

APPLE II へのデータ出力のタイミングは、DISK II 実機と同じではありません。 SD カードからの読み込み準備のため、セクタ間にブランクが入りますので、DISK II よりも遅くなります。 DSK イメージファイルによっては読み込めないものがございます。

本機は 512MB 以上、2GB 以下の SD カードのみに対応しています。 テストした SD カードの種類が限られているため、 使用出来ない SD カードもあるかと思われます。本機で動作を確認した SD カード一枚が付属します。

SDカード、APPLE II 本体、DISK II INTERFACE CARD、ゲーム及びテレビは製品に含まれません。

動作確認した SD カード (最新のファームウェアで)

KignMax 1G, KingMax2G, Kingston 2G, SILICON POWER 2G, PQ1 512M, Hagiwara 1G (読み込めないものもありました)
他にもあったかもしれません。。。

免責事項

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